令和2年 成道会

行事報告

常楽寺 -令和2年成道会-

令和2年11月28日、成道会(じょうどうえ)が勤修されました。例年であれば、多くのお檀家さんにお越しいただくのですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、参加者を絞って行いました。

他のお寺から来てくださった和尚さん方もマスク着用です。

成道会法要の中で、常楽寺住職は「新型コロナウイルス早期収束」を祈願しました。

成道会とは

成道会(12月8日)とは三仏忌(降誕会4月8日、涅槃会2月15日)と呼ばれる3大仏教行事の一つで、お釈迦様がお悟りを開いたことをお祝いする行事です。

曹洞宗公式HPには以下のように書かれてあります。

お釈迦さまはシャカ族の王子として生まれ育つ中で、何不自由のない恵まれた生活を送っていました。しかしある時「人は生まれてきた以上、必ず年老いてゆくし、また病気にもかかる。そして何より死というものは誰にでも必ず訪れる」という自然の摂理に気づかれます。この逃れようのない苦の現実をいかに受け止め、解決することが出来るのか。お釈迦さまはその答えを求めて29歳の時に、王子の地位も、約束された将来も、恵まれた財産も、そして家族すらもすてて出家の道へと入られたのでした。その後2人の修行者のもとで禅定を学び、また6年にもわたる苦行を続けられるのですが、この生活ではどうしても、本当の意味でのこころの安らぎを得ることが出来ませんでした。

お釈迦さまは心と体の関係を「琴」にたとえて考えました。

「琴の弦は、緩んでいては良い音色を奏でることは出来ない。これは欲望に自らをまかせた生活である。ここに本当の安らぎはない。しかし、弦は張り過ぎると切れてしまう。それは自らの命を失うような苦行の生活だ。ここにも、本当の安らぎは存在しない。」

欲望に任せた自堕落な生活でも、命を失いかねない苦行でもない「ちょうどいい張り具合」にこそ、本当の安らぎがあるのだと感じたお釈迦さまは、苦行を離れ、身体を癒し、菩提樹の木のもとで坐禅に入りました。そして一週間の後、ついにお悟りを開かれたのでした。

曹洞宗 SOTOZEN-NET -成道会- より

この「ちょうどいい張り具合」というのがとてもむずかしいですよね。そして、そのちょうどいい貼り具合は人によって様々です。それぞれの「いい感じ」を掴むために坐禅という方法はとても有効です。坐禅によって自己を見つめるということは、自己を整えることです。

新型コロナでいつもと違う日々が続き、心乱されることも多いと思いますが、こんなときこそ、呼吸と姿勢をを整え、自己を見つめてみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました